ごめんなさい、ずっと好きでした。
告白



先輩見つけた!


『せ、先輩!ちょっといいですか?』


うぅ、ちょっと怖いよぉ。


断らないでぇ。



「何?早く言って。でも、どっか移動した方がいいやつ?」



『は、はい!』




なぜ、こんなことが分かるのか?


今まで何回も呼び出されてたのかな?




空き教室に着いた。



静かに静まり返った教室で先輩が口を開いた。


「で、何?」


『れ、玲音先輩!ごめんなさい、好きでした。』



・・・。



先輩は何も言わない。



先輩の顔を見てみると、



顔を赤く染めて下を見てた。


『え!先輩、熱ですか!?』



大丈夫かな!?


どうしよう…!



「いや、大丈夫。熱じゃねぇし。」




じゃあ、なんだろう?



「俺と付き合ってくれるか?」



『はい!…って、えぇぇ!!!』


嘘!今、付き合ってって言ったよね!?


『せ、先輩!もう一回お願いします!』


「だから、俺と付き合ってくれるか?」


やっぱり聞き間違いじゃないんだよね。



と、1人で納得していると…



「で?返事は?」



返事はもちろん



『はい!よろしくお願いします!……へっ!』



私は先輩にぎゅっとされてしまった。



えぇぇぇ!恥ずかしい///


「あぁ、やっと俺のモノだ。」



俺のモノ?私、物じゃないけど?



『先輩、私モノじゃないんですけど……?』



「その先輩っていうの無し。あと、敬語も。玲音って呼んでよ。」




れ、玲音ですか?



『そ、その前に先輩離してください!!!』



先輩は離してくれない。



「じゃあ、玲音って呼んだら離してあげる。」



『れ、玲音くん……!』



「はい、よく出来ました。」




はぁぁぁ。




緊張した〜!


そして、せ、玲音くんの腕からやっと逃れることが出来た。





『本当に私と付き合うんですか?…あ!付き合うの?』



私は言い直した。


「当たり前じゃん。何のために告ったと思ってんの?w」



あぁぁ!嬉しすぎる!





私は玲音くんに抱きついた。



「…おっと…」



やっぱ好きだなっ。

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