あなたで溢れている
7、ゆっくり


バイトが終わり全速力で帰る。

トトントントン‼︎

「ただいま‼︎ とりあえず汗流してくるわ」

「お疲れ様〜」

英里奈の労いの言葉が俺を癒してくれる。

一緒に食事をして、ハグしてデコチューしておやすみと別れる。
今までとなにが変わったのかと言われれば…変わらない。

ーーーまた今度ーーー

ドキドキもんの俺がいることを英里奈は分かっているのかいないのか…

そんな数日が過ぎていた。




いつものように夕飯の終わりにゴロンと寝転ぶ。
笑いながら英里奈が髪を梳いてくれる。

パチリと目を開けた瞬間、英里奈の驚いた顔が見えた。


ーーー英里奈が足りないーーー


あぁ。
こうやってふいにやってくるんだ。


…だけど、もう、限界だよ…



英里奈が俺のおデコをパチンとするように手をずらしたところでその手を捕まえた。

「…」

「…」

そしてもう片方の手を英里奈の後頭部に優しく置いた。
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