幼馴染と私の恋
浩介は格好良い。

これは決して、惚れた欲目じゃない。
目鼻立ちがくっきりしていて、背はスラっと高く、しかも成績優秀で、全国レベルのバスケ部のキャプテンとくればモテないわけがない。

そんな人気者の浩介と、どこを取っても平凡な私。

普通なら結ばれるはずがない2人が、付き合うことになったのは、私の幼馴染のマサトがきっかけだった。

浩介とマサトは同じバスケ部で、大親友だ。
私はいつも、マサトから浩介の話を聞かされていた。
そして、浩介もまた、マサトから幼馴染である私の話を聞かされていた、らしい。

2年生になるころには、いつも話に聞く浩介に対して、親近感が湧いてきた。
それは彼も同じだったようで、自然と挨拶を交わすようになり、その内、お互いのことを意識し合うようになったのだ。
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