嫌いな君を好きになる……
「マイさんが好きで奏多くんから離れたわけじゃないの、分かる?


きっともっと……奏多くんの側に居たかったはずだよ。


生きたかった命を、奏多くんが無駄にしないで‼

一番分かってる筈だよ。」



きっと、マイは生きて居たかった。

生きて側に居てあげたかった。


「マイ………」


こんな屋上に立って俺は何してるんだ。

帰ろうーー


「私の手に捕まって……
ゆっくりだよ」



不安げにしてる桜ちゃん。

たくさん泣かせてしまった。


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