嫌いな君を好きになる……
「天………俺は、桜を姫にするのは嫌だ。



天じゃない。

 俺の姫にする」


え………?



真くんが、私の頭を撫でる。


泣き出していた私の涙を拭ってくれた。


ドキンッッ


不覚にもドキドキしてしまう。

こんな状況なのに、ドキドキが止まらない。


あいつのそんな、顔見たくない。


「真、桜は俺の姫にする」


「天には任せられない‼
桜に乱暴して泣かせるやつには、やらない‼」


「んだと、総長の意見に逆らう気か?」

なんだか、ケンカ始まっちゃった。

すっかり泣き止んだ私は、二人の言い争いを見ながら、奏多くんが淹れてくれたアイスティーに口をつけた。





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