嫌いな君を好きになる……
君をもう離さない………

帰ろうーー 一緒に。

「いてーな、桜を返せ。

桜は、俺のだ」


俺が間に合って良かった、と思った。

最初部屋に入った時、桜が襲われてた。

しまいには、殴りかかっていた。

許せない。


ただその気持ちだけで動いてた。


「お前みたいな奴に、桜はやらねーよ。


何度でも、取り返しに来いよ。

返り討ちにしてやる」


俺は、桜を抱いて部屋を出た。

あいつが追いかけることはなかった。



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