1%の甘さで


しばらくすると洗面所から雄叫びが聞こえてきた。




「なぁんだこれぇぇぇぇぇ!!」




それをリビングで優雅に食事をしながら聞く妹、私。




お兄ちゃんの顔思い出すだけで笑える。




お兄ちゃんの顔に廊下の縦線が入ってた。



それはもうたくさん縦線がお兄ちゃんの顔、8割くらい入ってた。




「ちょっと!朝からうるさいバカ!!」




キッチンからお母さんの方がうるさいんじゃないかってくらいの声量でお兄ちゃんを叱るお母さん。



「だって見ろよ俺の顔!」



そう言ってリビングに走りこんできたお兄ちゃん




「ぶっ、あはは!なにその顔!!」



もちろんお母さんも笑っていた。

< 19 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop