イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

始業時間20分前に会社につき、自分のデスクに座ってメールのチェックをしているとポンと背中を叩かれる。

振り向くと後ろに立っていたのは三浦さんだった。

「大沢さん、おはよう」

「おはようございます」

「ちょっといいかな？」

嫌な予感しかしないが、断ることもできず三浦さんの後についていく。

そして給湯室に入るなり両手を握られる。

「大沢さん、今日合コンがあるんだけど…参加してくれないかな？」

甘ったるい声でお願いされるが、前回の営業部との合コンにこの人の本音が聞こえてしまったので何か裏があるとしか思えない。

「すみません。今日は用事があって・・・」

やんわりと断ったのだが三浦さんはどんな用事なのかとか大沢さんだから誘ってるとか何とかして私を参加させようとしているのがみえみえ。

「今日はS総合病院の医者なのよ。こんな機会めったにないんだから。誘うのだって誰でもいいってわけじゃないのよ」

行く気はないし、何と言われても断るけど、なんだろう。三浦さんから焦りを感じる。

何をそんなに焦っているのだろう。年齢だって私と1つ違いだ。

やっぱり・・・宮田さん？