イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「そうなの。うちの新人の子が大阪の取引先の人を怒らせてしまったみたいで、急遽大阪に行くことになったの」

文佳からの言葉に出張は嘘ではないとわかる。

「そうなんだ・・・」

「うん。っていうか珍しくない?みずほが社食って。なに?寝坊でもしたの?」

私は首を左右に振る。

「その逆。なんだかモヤモヤして眠れなくて・・・朝も弁当作る気になれなかったの」

「恋する女は悩みも多いのね」

私は苦笑いするしかなかった。

「ところで・・・今日の出張って日帰り?」

「ううん。どうなるかわからなくて一応ホテルは抑えておいた。いつも出張があると利用しているところよ」


どうする?このまま家で待つ?それとも大阪まで行っちゃう?

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