イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
そして部長は笑顔で食堂を後にした。

「はぁ~~あ。部長ってかっこいいよね~」

文佳が部長の後ろ姿を目で追いながら溜息をこぼす。

「……そうだね。でもさ~営業部なんてイケメン揃いじゃない。疲れない?」

「な、なんで?」

文佳が驚いた様子で返す。

「なんで?って…イケメンに囲まれたら緊張したりドキドキしたり…疲れない?」

文佳は頬杖をつくとしばらく考えた。

「最初の頃はね。でも慣れるよ。あれと一緒よ『美人は3日で飽きる』でもね…例外はいるのよ。
七瀬部長。あの人は3日だろうが1週間、1年どれだけ経っても飽きない」

確かにイケメンと言っても七瀬部長は群を抜いている。

「ちなみにさ…彼女いるの?」

今更感はあるが参考までに聞いてみた。

「それがよくわかんないの。常にハイレベルな美女とデート三昧説や許嫁がいる説や、そもそも恋愛対象者が女性ではない説とかとにかく謎が多いのよ。以前飲み会の時に酒の力を借りて聞いて見けど『秘密』って言われてと・・・にかく謎だらけ」

自分に置き換えてなんておこがましいが、いろんな説と私がみんなから言われている嘘。

何だか共感出来る部分がある。きっと部長もいわれのないことを言われて辛いのかもしれない。
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