イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「七瀬の名に恥じる行動で申し訳ありません」私は感情を押し殺す様に低い声で謝ると部長を避けるようにしてリビングへ行こうとする。

だがそれを阻むように手を掴まれる。

「そんなこといってるんじゃない。心配してたんだよ」

「え?」

部長の顔はいつになく真剣だ。

「電話には出ないし…どこかで事故でもあったんじゃないかって気が気じゃなかった。それなのに・・・」

驚いた。まさか私の事を心配しているなんて思ってもいなかった。

部長は更に話を続けた。

「思ったより商談が早く終わって、これなら無理して泊まる必要はないと思って…そしたら駅に美味しそうなおみやげがあったから帰って一緒に食べようと思ってたんだよ。だけど帰ってきたら家の中は真っ暗で」

言い方は相変わらず会社で見る部長とは違うけど、やさしいを感じる。

でもまさか部長がそんなことを思っているなんて知らなくて・・・

「ごめんなさい。てっきり監視されてるのかなって思って・・ちょっとした反抗心で・・・」

すると部長が大きな溜息と共に肩を落とした。

「監視か・・・」

まるで別の意味があるかのようにきこえた。
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