超カリスマ美容師のチャラ男は幼なじみデス

そうして、乗せられて動き出した車は高速を走る。

普段は都会から程近い住宅街に住む私達には新鮮に映る、新緑を横目に車は進む。

そうして、1時間ほどで着いたのは山間にあるテーマパーク。
乗り物あり、ハイキングコースあり、バーベキューやキャンプ施設に温泉まである。
周りは自然に囲まれた、そんな最近話題のテーマパークだ。

「たまには、こういうのもいいだろ?」

そうして、まずはフリーパスを購入して乗り物へ。
ゴーカートに迷路を堪能したら、あっという間にお昼頃になる。

お昼は手ぶらでバーベキューを楽しめるという所で、二人で楽しく肉や野菜を焼いて食べる。

「手ぶらでこんな風に食べられるのっていいね。ここは空気もイイし」

空気のいい場所でプチバーベキュー。
楽しく美味しく食べられて私は、つい笑みを零す。
そんな私を隼颯は優しく見つめてくれる。
その表情は、今まで見ていた幼なじみという感じとは違うと感じる。
ついつい私は期待しそうになる。

もしかして?諦めなきゃと思ってた私の初恋は叶うの?

なんて淡い期待をしちゃう。

でも、待て待てと自分にストップをかける。
臆病な自分がいる。

だって今日も何処に行っても女の人に振り返られて、騒がれた。
積極的なタイプの人は私が隣にいても、声を掛けてきたりもした。

そう、隼颯はやはりイケメンでモテるのだ。

< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop