【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛


じゃこが手術をする。

ケガを負って悪くなって、手術をしなくてはいけないという事態は、去勢手術をする時とは訳が違う。

手術が失敗して、じゃこが帰らぬ猫になってしまうなんてこと、ないだろうか……。

壊死しているとか言ってたけど、手術をしたからって、結果歩けなくなったりとかする場合もあるのかな……?

考え出したらきりがなくて、胸を埋め尽くすのは不安ばかり。

それにしてもあの無愛想獣医師、雇われとばかり思っていたのに、どうやらあそこの院長だったらしい。

昨日帰ってからスマホであの病院のことを検索してみると、病院案内に『院長 辻蓮也(つじれんや)』と載っているのを目にした。

ちなみに、あの若い風貌の男の子は、あの病院で動物看護師とトリマーを兼任しているらしい。

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