あなたへ

ご飯を食べ終えるとそのまま部屋に向かった。


美結との予定もなし、家族との予定もなし。


「今日はずっと部屋に篭って動画観尽くすぞ…!」


引きこもり発言。


スッスッとスマホをタップする。


すると、ふとんくんが投稿しました。という通知が届く。


「なに投稿したんだろう…?」


気になって内容を見る。


" ここ最近通ってるお店があるんだけど、曇り空の中外に出たついでに一休みしようと思って近くを通ったら定休日の文字。僕は今途方に暮れてます。 "


これは……


「もしかして喫茶店の事…?」


私は気になって自分の部屋の窓から外を見た。


喫茶店はお家の前にある。


なので、私の部屋から喫茶店が丸見えだ。


「!!」


喫茶店の前に居るのは


「ふとんくんだ…!」


ふとんくんは近くの壁に寄り掛かりながらケータイの画面を眺めている。


本当に途方に暮れているようだ。


「こっち見てくれないかな…」


我ながら乙女な発言をする。


しかし、そう簡単には行かない。


全然こちらを見てくれない。


むしろケータイから視線を外さない。


いじっている様子はなく、ただただ眺めているだけに見える。


何をそんな真剣に見ているのだろうか。


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