あなたへ

それから月日はさらに流れ、夏休みも後半。


夏休みの課題に文化祭の道具作成、そして時々家のお手伝い。


正直睡眠時間が足りない。


遊びにもろくに行けない。


ふとんくんにも会えない。


私と同じ立場にいるはずの美結でさえ、彼氏と海に出かけたらしい。


「息抜きも大事だよ?」


なんて美結に言われたっけ…。


「息抜きなんて無理だよ…」


そんなことをボヤき、床に倒れ込む。


「うわっ、死体があるんだけど」


ガチャっとドアを開けて入ってきたのは美結だった。


美結は私の家に遊びに来ている。


「課題が終わんない…!!」


あと2週間程度で終わる夏休みに追われているのは山のようにある課題。


終わったと言っている美結が手伝ってくれるとの事で、来てくれている。


「どれも中途半端に終わらせて…。一個一個確実に終わらせればいいのに」


なんて言ってくる。


「うっ…同じペースでやったら同時に終わるかな…って…」

「それ去年も言って結局出来てなかったじゃん」


仰る通りです。


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