四つ脚の絵書き歌

おれは固まった。相棒も固まった。


おれの鳴き声が通じている。

敵なのに。


敵は構わず鳴き続ける。
「と、とりあえず紐か何かないかな?僕でも捕まれそうな、頑丈そうな物!ねぇ、何かない?」


何故だ。
何故、おれと同じ鳴き声なんだ。
どうして敵の言葉が分かるんだ。


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