カクテル紅茶館の事件簿録
どうやら今日の気分が定まったらしい。
ヌイは慣れた手つきで棚からいくつかの瓶を取り出してブレンドを始める。
その顔つきは楽しそうと言うよりは真剣な感じで、不覚にもドキッとしてしまう。
「タマちゃん?
そんなに見ていられると流石に照れるんだけど?」
「違うから!茶葉!私は茶葉を見てただけだから!」
「ふーん、そっか」
ヌイは鼻歌を奏でながらお茶の準備を再開する。
いまの一連の流れがなんだかそれっぽくて、赤くなっていそうな耳を隠すために私はいつもの定位置へと逃げた。