カクテル紅茶館の事件簿録
「タマちゃんは自分の親って好き?」
きっとこの質問はいい加減に答えてはいけないんだろう。
でも、だからこそ……。
「好き。大好き」
ヌイが何を求めてるとか関係なく思っているままを言葉にした。
「うん。そうだよね」
ヌイはそれだけ言うと葵を抱いている力を少し強めた。
「僕はねよく分からないんだ。
嫌いではないんだけど好き勝手言われると胸を張っては言い切れない。
……僕はあの人が苦手なんだ」
ヌイの言うあの人とは誰なんだろう。