夜の庭園ー少女たちの消える庭ー
私は声も出ないほどに驚いて、その場に棒立ちになりました。

心臓を押さえながら何とかそれに目を凝らします。

ふくらはぎの半ばまでしか見えないその足は、どうやら仰向けに寝そべった子供の足のようでした。

白いスニーカーとウサギのワンポイントが入った水色の靴下を履いた子供が、バラの花壇の中に寝ながら足だけを外に突き出しているのです。

身体は見えませんが、おそらく女の子です。

容子ではないけれど、4年生の子かもしれない。

どちらにしろ、私の目の前に「誰か」がいる。

そう思うのに、私は「彼女」に声をかけることも近付くことも出来ずにいました。

それがあまりにも異様な光景だったからです。
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