なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
俺にはずっと気になる女の子がいた。
彼女は学年の中では落ち着いていて、大人な雰囲気のキレイめ女子。
仲の良い男子なんかは彼女をクールビューティーなんて言っていた。
綺麗な女の子なんだ。
そんな彼女の事をじつは入学当初から気になっていたいのに、同じクラスになれず、部活もしてないしてないので接点も無く。
選択授業も被らない。
だから、この二年眺めるだけの日々を過ごしてきた。
そんな俺が、今年になってやっと同じクラスになれた。
これは、頑張ってみろってことだろと意気込んだ。
俺は、なんだかんだ人当たりのいい明るい性格なのと、見た目の良さと特徴を充分自覚してる。
なので、周りの期待の通りに見せてやってる。
実際は、結構利己的だし。
割と押しも強いし、物事には貪欲。
こと、この長い片想いの相手には本気だ。
だから気づいた。
同じクラスで、同じように注目をあびる対極なタイプの男が同じ彼女を気にしてるって。
負ける訳にはいかない。
だって、ずっと彼女を見てきたんだ。
しっかりしてるようで、少しおっちょこちょいで仲の良い友人にからかわれて拗ねてたり、読書が好きだったり。
カバンから見えたメモ帳がじつはカワイイ系で可愛いものが好きなことも。
この二年観察していて気づいて益々好きになっていた。
だから、ライバルなんかに負けてられない。
そう思った矢先。
青天の霹靂に見舞われた。
彼女を迎えに来た大人の男。
たくましいタイプの爽やか体育会系の大人イケメン。