欲しいのは、たったひとり。
こ、この音陽日くんに聞こえてないかなっ。



こんなにドキドキしてたら、まるで私が陽日くんに恋してるみたいで────。



い、いや、ただ私が男の子に免疫がないだけで緊張のドキドキなんだ、きっと。



私はそう自分に暗示をかけて、未だに離れようとしない陽日くんの方を見た。


すると、また顔を赤らめていて、耳まで赤くさせていた。



ど、どうして(一応)女子の私よりも赤くなってんのかなっ?



私はそんな疑問とドキドキが頭に残るけど、
同居一日目が終わった。
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