遠距離五年目
そう、あとちょっとだったんだ。

でも、鍵を開けてドアを開ける直前で意識を失ってしまった。



朦朧とする意識の中、これチャイム鳴らした人が泥棒さんだったら…


どうしよう。

そんな呑気なことを考えていた。


でも、完璧に意識を失う直前に聞こえたのはやっぱり、

蒼汰の声だった。
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