ツンの恩返しに、僕は108本のバラを贈るよ
「剣持から聞いたのだよ」
社長の声に再びロビーがざわめく。
「剣持さん情報なら本当のことね!」
彼の信頼はかなり厚いようだ。しかし、何てことをしてくれたんだ! 副社長の車椅子を押す剣持さんを横目で睨む。
だが、彼は周囲のざわめきなど感知せずみたいに社長に対する。
「社長、朝からずいぶん余裕ですね。本日は会議が目白押しでは? 副社長も書類が山ほど待っておりますのでこれにて失礼致します」
「フン」と社長が鼻を鳴らす。
「お前は本当に二重人格だな」
「公私の区別がついている、の間違いでは?」
公の時の剣持さんしか知らないが、プライベートの時ってどんなだろう? にわかに好奇心が湧き上がりジッと見つめていると副社長から怒りの声が飛んでくる。
「奈々美、お前は僕のものだ。剣持に興味を持つな!」
本当、いちいちどうして分かるんだ?
いや、それよりも、『僕のもの』ではない!
「何だその目は? 剣持への眼差しとは全然違うじゃないか!」
「やだ、三角関係なの?」とまたあちらこちらから声が上がる。
「あの子、地味なのに意外にやり手?」
「どんな手を使ったの? あの副社長と剣持さんを手玉に取るなんて!」
やり手でも手玉に取ってもない!
何だこの展開は……頭が痛くなってきた。
社長の声に再びロビーがざわめく。
「剣持さん情報なら本当のことね!」
彼の信頼はかなり厚いようだ。しかし、何てことをしてくれたんだ! 副社長の車椅子を押す剣持さんを横目で睨む。
だが、彼は周囲のざわめきなど感知せずみたいに社長に対する。
「社長、朝からずいぶん余裕ですね。本日は会議が目白押しでは? 副社長も書類が山ほど待っておりますのでこれにて失礼致します」
「フン」と社長が鼻を鳴らす。
「お前は本当に二重人格だな」
「公私の区別がついている、の間違いでは?」
公の時の剣持さんしか知らないが、プライベートの時ってどんなだろう? にわかに好奇心が湧き上がりジッと見つめていると副社長から怒りの声が飛んでくる。
「奈々美、お前は僕のものだ。剣持に興味を持つな!」
本当、いちいちどうして分かるんだ?
いや、それよりも、『僕のもの』ではない!
「何だその目は? 剣持への眼差しとは全然違うじゃないか!」
「やだ、三角関係なの?」とまたあちらこちらから声が上がる。
「あの子、地味なのに意外にやり手?」
「どんな手を使ったの? あの副社長と剣持さんを手玉に取るなんて!」
やり手でも手玉に取ってもない!
何だこの展開は……頭が痛くなってきた。