君の隣でその白いドレスを着たくて






「はいはい。わかりましたよ、脱げばいいんでしょ。」



って、ん?待てよ。

脱ぐってどこまで?

そんなあたしの考えを察したのか、彼が口を開く。



「シャツは着たままでいいよ。
さすがに女性の下着を見るわけにはいかないからね。
下はスカートを脱いでこれを履いて。」



渡されたのは体操着のズボン。

この人、こういうところはちゃんとしている人なんだな・・・。

まあ、態度は悪いけれど!

彼があたしに背を向けたので、あたしは着替え始める。



「これでいいですか?」



「ん。手をあげて。」



真剣な顔で測っていく彼の顔を見ていると、不覚にもかっこいいと思ってしまった。

よく見たら整った顔してるな・・・。



「もういいよ。終わった。」



そんなことを考えているうちに彼がそういって立ち上がる。





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