君の隣でその白いドレスを着たくて






「大丈夫だよー。
佳奈こそ、待てる?」



少し冗談っぽく聞いてみる。



「もちろん!
梨々と来たいなってずっと思ってたんだもん。
これくらい待つ程度、どうってことないよ。」



「ふふ、そっか。
ごめんね?
あたしが足痛めてたから、来るの遅くなっちゃったね。」



「全然!
それに、梨々が謝ることないよ。
悪いのは、あのときの女の人だし。

あー。今思い出しても腹が立ってくる。」



「まあまあ落ち着いて?
もうすぐドーナツも食べられるし、あのときのことはもう忘れよう?」



「そうだね。
それより今はドーナツだよね!」





< 50 / 172 >

この作品をシェア

pagetop