赤ずきんは食べられたい!2
続!私を食べて
「鏡よ鏡よ鏡さん!この世界で一番美味しい女の子は誰かしら?」

「お前じゃないのは確かだな」

何これ?何なんだよこれ?なんでこの小説続いてんの?!

『俺の名前は狼。お花畑でお昼寝をしていたところ、背後から忍び寄る女の子の影に気づかなかった』

『俺はその女の子に薬を飲まされ、目が覚めたら。体がち―」

「だぁぁぁぁぁぁぁ!!何してんだ馬鹿ぁぁぁぁぁ!!なんかどっかで聞いたことあんだけど!!著作権の問題で訴えられるぞ馬鹿か?!」

おいおいおい!新作初っぱなから打ちきりだよ!作者刺されるぞ!!てか、いくら続き期待されてハイテンションになったからって駄目だろ!!

「さてと、簡単な紹介も終わったところで、私を食べなさい!」

「何が『私を食べなさい!』だよ!俺は人間は食わねーって何回言えば分かるんだよ!!てか、いい加減猟師と仲直りしろよ」

赤ずきんは彼氏の猟師と喧嘩する度に俺のとこに来る。いや、ほんと勘弁してほしいんだけど。

「あっちが謝るまで絶対嫌よ!私は赤い服以外は嫌って言ったのに、勝手に他の色の服買ってくるんだもん!」

ただのお前のわがままだろ。

「てか、ほんとに帰ってくんねぇ?」

胃が痛いから薬飲みたいし。

「お願いよー!私を食べて!」

「い・や・だ!!」

しかも、お願いっておっさんのように寝っ転がりながら頼むなよ。お願いに見えねぇよ!

「お願いお願い!この怪しいお婆さんから貰った怪しいリンゴあげるからー!!」

「怪しいもん俺に押し付けようとしてんじゃねぇよ!!しかも、もろにドクロマークついてんだろうが!完全に毒リンゴだよ!!」

こいつ、俺を殺す気か?てか死にたいならそれ自分で食えば一発だろ!

「狼さんのウルトラけちんぼザウルスサディスト!」

もうツッコミが追い付かねぇよ!!

「赤ずきん!」

うわー、来ちゃったよ。こいつ来る前に帰ってほしかったのに。
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