そして、失恋をする
「陸は、希のことをどう思ってるんだよ?」

修也は購買に売られていたパンを買いながら、僕に訊ねた。

「どうって、なにが?」

僕は、眉間にしわを寄せた。

「恋愛対象として見てるのか、ただのひとりの友人として見てるのかってことだよ」

わずかに強い口調で言って、修也は僕の胸を人差し指で突いた。

「別に、彼女に対して恋愛感情は抱いてないよ。というより、抱かないようにしてる」

それは、僕の本音だった。

希とは友人関係ではあるが、恋愛感情は抱かないようにしている。もうこの世で、千春以外の人を好きになりたくないから。

「じゃあもし、希が陸のことを好きだったらどうするんだよ?」

「えっ」

「希がお前に告白してきたら、陸はどうするかって訊いてるんだ?」

怒った口調ではなく、まじめな口調で言った修也の言葉を聞いて、僕の喉がゴクリと波打った。
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