そして、失恋をする
「ごめんな、千春。こんな僕みたいな男のせいで、千春に苦しい思いをさせて………」

二年前に別れてからずっと、僕は千春が眠るこの墓石に一日一回絶対足を運んでいる。そして、千春に謝っている。

「僕、千春が好きだったんだよ」

おそすぎる告白も、今となっては後悔しかない。

「じゃ、また来るよ。千春」

そう言って僕は、学校に向かった。
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