そして、失恋をする
「はぁ、昨日はほんとうに疲れたよ」

僕は昨日のことを思い出し、机に突っ伏した。

家に帰ってすぐ学校に行って夏休みの宿題を提出したことは肉体的に疲れたが、昨日出会った、千夏という女性と付き合うことになったことは精神的に疲れた。

「まぁ、夏休みの宿題を夕方までに提出できてよかったじゃないか。これで、成績には響かないだろ」

笑顔を浮かべて、修也は軽い口調で言った。

「まぁな」

僕は顔を上げて、短く答えた。

せっかく家に帰ってすぐ学校まで提出しに行ったのに、間に合ってなかったら成績に響いてしまう。そう考えると、夕方までに夏休みの宿題を提出できてよかったと思えた。

「昨日のドラマ見たか、修也?」

「ドラマ?」

「ヒロインの女性が、一周間しか生きれないドラマだよ」

そう言った瞬間、僕の脳裏に千春の姿と昨日出会った千夏の姿が浮かび上がった。

「恋愛ドラマか?」

「うん、そうだよ」

修也の質問に、僕はコクリとうなずいた。
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