ラッキーナンバー
 


「一般の方がどうやって校内に「ねぇねぇ、あなた先生?ジャージ姿素敵ねー!おいくつぅ?結婚してるのぉ?」



先生の話を無視して

彼女はマイペースに先生に質問をする



「……………」

「あっ、私ね、聖斗が普段過ごしてる所がどんな所なのか知りたくて。
でも、聖斗見つからなくてぇ、だからもしよろしかったら先生案内してくれませーん?」



くいっと首を横に傾ける彼女を見て、先生が言った。



「あ、俺こいつ無理だ」



自分では小声で言ってるつもりだろうけど、ハッキリ聞こえてしまっている。

だけど彼女には意味がわかっていないみたいで、相変わらず首を傾げている。



「坂下あ、お前サボリたがってたよな。志築とも仲いーみたいだし、案内してやれよ」

「はぁ!!?」



私に、振るの!?

あまりにも予想外なことが起こって、無意味に両手をバタバタと振り、意味のわからない行動をしてしまう。



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