ラッキーナンバー

バカと天才の補習

 


「和音ー成績どうだった?」



もらった成績表をすぐさま見て、それを秒速で鞄の中にしまうと



「え?何か言った?」



私は何事もなかったかのように茉莉華に聞き返した。



「その反応は、やっぱり悪かったんだね」

「………うん」



ハァと短くため息をつく

でも落ち込んでいる場合じゃない

だって明日からはいよいよ楽しい夏休みが始まるんだから!



「そういえば和音、土曜日のお祭り行くのー?」



私は返事の代わりににこぉっと不気味に茉莉華に笑いかけた。



「何その反応、もしかしてくーちゃんに誘われた!?」

「えー、まぁ…ねぇ?」

「きゃーっ!すごいじゃん!!」



茉莉華はきゃあきゃあとハシャギながら私の肩をバシバシと叩いた。



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