イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「まだ一時間しか経ってねぇのに、なんでそんなフラフラなんだよ、体力ねぇな」


暁は呆れた顔で息があがったわたしを見下ろす。


「当たり前でしょ!?だって昨日全く寝...っ!!」


ムッとしてそこまで言いかけて口をつぐんだ。


「昨日なんだよ」


「な...なんでもない!!バカ!!」


昨日の暁の温もりと力強さを容易に思い出すことができる自分がいやになる。


暁にドキドキなんかしてしまった自分はいったいどうしてしまったんだろう。


まあいきなりあんなことされたらだれだってドキドキするよね!?


というか、眠れなかったから今こんなにも疲れてるんじゃなくて、一時間も走ったらそりゃだれだって疲れるでしょーが!!

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