* Reality * ~鏡の顔~
「へぇ…意外な車に乗っているんだな。」


「そうでしょうか?小回りがきき 私のお気に入りではあります。行き先はどちらに向かえばよろしいでしょうか?」



「高藤companyの道はわかるか?」



「ナビに入れますので 少々お待ち下さいませ。」



本当はナビなんか要らない。だけど、わざとしらない振りをする。


高藤companyに到着し、専務と並んでエントランスに入って行く。


私のエージェントは元々高藤companyの傘下に置いている親会社であるから…。


だから私の顔は上層部では面が割れているので、注意が必要な場合がある。今日の秘書課スタイルは…どうだろうか?



「高藤companyの社長は中々気難しい人だから 厄介なんだよ。」


と専務が私に耳打ちしてくる。



「承知致しました。商談纏まる様に善処致します。」



専務がパァと顔が明るくなる。



「今日は女神がいるから、上手く行く自信しか見えない。よろしく頼むよ…」



早い話が秘書におんぶに抱っこ?この、氷室companyって会社 こんな人がトップを支えてるとか大丈夫?って心配しか見えない。

まっ、兎に角 今日の私のミッションは氷室専務の信用をまず得る事…失敗は許されない。私失敗した事ないけどね…



受付にて対応され、エレベーターに乗り込んだ。私のミッションは、氷室companyの専務の弱点を見い出す事…



何か彼には色々ありそうで、報告が難しいとかなり思ってしまうのは 否めないのであった…





< 10 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop