君が振り向くその日まで。
プロローグ
「うわぁー。なにあいつ。マジでキモイんだけど」

あぁ。その言葉を何回聞いたことか。

「ニートにでもなってろよ。学校来る意味なんなの?」

その言葉も聞いた。聞き飽きた。

「…別にいいと思うけどな…」

えっ…?
誰がそう言った。
ほんとに小さな声で。

「キモすぎだわー」

誰も気づいてないんだ。それならよかった。僕なんか相手にしてたらその子もいじめられちゃう。
確実にいじめる側のほうが楽なんだろうな。でも…僕はもうにげるのは嫌だから。いじめるくらいだったら、自分以外の人がいじめられないようにしたほうがいいにきまってる。
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