君が振り向くその日まで。

-入学式Part4-

どうしたら俺は学校で空気みたいな存在でいられるのだろう。

ドンッ!!

「あっ…すいませ…ん」

「すっ…すいません」

「キモ…」

あーそうか。きもい存在になればバレずにすむか?いや、でもな…どうやったらきもい存在になれるんだろ。

「_やつ。オタクっぽくね?」

「あー。確かにね。theオタクって感じだよねー」

おっ?
そうか、オタクであることをアピールすればいいのか。

「いや…そういうんじゃないんだけど」

やっぱあいつへんだわ。
普通だったら周りの女子に合わせるんじゃないのか?
一ノ瀬 陽か…。
おもしれぇ。
絶対興味持たせてやるわ。
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