初恋は美人大学教授?




      その姿は、あまりにも今の僕には眩しいものだった。





    不意にそよ風が吹き、彼女の黒く艶やかな髪は青空に舞った。




   その姿さえ、美しいと感じた。



   本当に多くの時間が経ったことに、自分自身驚いている。





   「ねぇ、五十嵐くんは何学部なの?



   
    私は文科Ⅲ類で教育学部志望なんだけど。」




    「俺も文科Ⅲ類。でも進振りで文学部に進むつもりだよ。」




    「へ~、同じなんだね。じゃあ、これから同じ講義とることがあるかもしれないね。」

< 14 / 43 >

この作品をシェア

pagetop