家族でも、幼なじみでもなくて。
「優衣、2人となに話してたの?」

「りっくんのことだよ……なんか、私の嫌いは好きの裏返しなんじゃない?って言われた」

「それはあたしも思う」

「なんで?」

「その話はゆっくり、ね」



近くのファミレスに入って、私はいちごパフェを、愛海はアイスコーヒーを頼んだ。


「優衣って、陸矢くんと太一くんとは幼なじみなんだよね?」

「うん。りっくんとはずっと一緒だったよ。そこに太一くんが引っ越してきたの」

「そうなんだ。その時から陸矢くんは優衣のことが好きだったの?」

「覚えてない。でも、たぶんそうだと思う」

「優衣は陸矢くんのことどう思ってた?」

「好きだった、と思う」

「これは無理に答えなくていいよ。いつから嫌いになったの?」


誰かに話せばスッキリするのかな。

心を落ち着かせてゆっくりと口を開く。


「……少し長くなるけど、聞いてくれる?」


私の言葉に愛海は静かに頷いた。

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