クールな彼の甘い素顔
甘すぎる彼


三上くん...じゃなくて、翔くんと付き合いはじめて二ヶ月が経ち、11月を迎えた。



今日は日曜日。

翔くんの家に遊びに来ている。



「わあ、綺麗な花火~!

もしかしてお兄ちゃんとふたりで行った花火大会の写真??」



ケータイの写真フォルダーを眺めていると、

凌くんが後ろからわたしのケータイをのぞきこんできた。



「うん!そうだよ」



「いいなあ。僕もいきたかった!」



「ごめんね。来年は3人で行こっか?」



「うん!いくいく!」



凌くんはうれしそうにニコッと歯を見せて笑った。



9月に翔くんと行った隣の市で行われた花火大会。



打ち上げ花火、本当に涙が出るくらい綺麗だったなあ。



わたしはこうしていまだに余韻に浸っている。



< 139 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop