冷たい部長の甘い素顔

午後は、部長は月初の定例会議に出るため、席を外していた。

私たちは、いつも通り、のどかに、のんびりと午後の仕事をこなした。


・:*:・:・:・:*:・

15時

・:*:・:・:・:*:・

部長が会議から戻ってきた。

「沖田さん、園部さん、ちょっと。」

戻るなりいきなり呼ばれて、私たちは顔を見合わせた。

何か、やらかした!?

「はい。
なんでしょう?」

それでも私が、部長の所へ行くと、真由も慌ててついて来た。

「この資料のここと、こっちの資料のここ、
並べて見たいから、2つを合わせた資料を
作ってもらえないか?」

真由では無理だ。
真由は、データ入力はできるが、計算式を入れられない。

「分かりました。
いつまでにやればいいですか?」

「今日中に、できるか?」

< 13 / 192 >

この作品をシェア

pagetop