冷たい部長の甘い素顔

「そんな事、言ってくれるの、服部さんだけ
ですよ〜。
ありがとうございます。」

そんな会話をしていると、真由も出勤してきた。

「おはようございます…」

真由は、朝が弱い。
いつも気だるそうに入ってきて、徐々にエンジンがかかって来るタイプだ。

私たちは、月曜の定例業務を始めた。

しばらくして、

「園部」

と部長から、声がかかる。

「はい。」

と返事をして、部長の席に赴くと、

「先週、作ってもらった資料、専務から毎週
欲しいと言われたんだが、どのくらいで
できる?」

と聞かれた。

「あぁ、あれですか?」

私はにっこりして答える。

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