月光と罪
第一章

一面、血の海。


私はなぜかとても落ち着いていて
その赤い水の中心に居る

そんな夢を見た









血が苦手な私は、息切れ動悸でふらつく身体を引きずって使用人のベッドにもぐりこむのだ

使用人の冷たい手で撫でてもらうと安心して安寧のまどろみへと落ちていけるから

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