姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
そして、ひとしきり騒いだ後、
「さて、それで本題に入るけど。
……さっき俺の言ったテミスは、
慢性的な人手不足に陥ってるんだ」
「えっ……だってさっき国際組織だって……」
「少数で世界に散らばってんだよ。
それに犯罪が多すぎて、対応が間に合わねえの。
募集を公にも出来ねえし……
まあ、こんなふうに、
いても存在が把握出来ない人ってのもいるからさあ……」
「………ハッ」
エリアルが失笑した。
やけに、意地悪く聞こえた。