姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
 


姉さんの足元に、新聞紙が敷いてあった。

キッチンマットの端の方だ。

「ああ、これね。

エリアルに驚かされて、口の開いたしょうゆのボトル落としちゃったの。

鍋の中に落とさなかっただけセーフだけど、

結構ぶちまけちゃってね……」

「ふうん」
 
エリアルの言っていた、

「怒る」は、きっとこれの事もあるのだろう。
 
ざまあみろだ。


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