姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
「おっちゃんが悪の手先だって言いたいの?」
「そういうわけじゃないわよ。
ただ、用心するに越したことはないっていうか……」
「でも、おっちゃんには言った方がいいと思う。
変に隠したら、いつかボロが出るんじゃないのかなあ」
「だけどエリアルは普通に食事するし……
気付かなければ、それまでなんだから」
「でもさ、あいつの生活って、
基本的には完全に昼夜逆転だろ?
普通の人間と同じように見られたら、
ただの駄目人間だよ」