姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



しかし、エリアルは固まったままだった。

俺だってそうだ。

早く、話の続きが知りたい。

「あのさ、話戻すけど。

仮に信じたとしたら、どうなるの?」
 
俺が訊くと、おっちゃんは思い出したように、

あーあーと頭を掻き、

「まあ、最初はちゃんと一般的な会社に就職したんだけど、

ちょっと前に転職してさ」

「それで?」




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