白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】

眩しいネオンが切れて、景色が住宅地に移る頃、ゆう君が口を開く。

「・・もしかして、邪魔した?」

「邪魔?」

唐突の質問に運転席のゆう君を見て、首を傾げる?



「嫌がってるのも演技だったとか。キスの途中みたいだったから?」



ゆう君が迎えに来てくれたことで、嬉しくて浮かれていた気分が一瞬にして消える。

私は悪い事なんてしていないのに、攻められているみたいで怒りのような感情がパッと弾ける。

ゆう君に、他の男の子とキスされそうになったところを見られたというだけでも、すごくイヤなのに。



「演技じゃない!本当にイヤだったの!怖かったし、逃げられそうに無かったし・・・声にできなかったけど、ゆう君に助けて欲しかったし・・・。」



そこまで言うと、涙が出た。

どうしてそんな酷い事言うの?

怖かったのに、あんな人とキスなんて・・・ゆう君以外イヤなのに。

どんどん涙が溢れた。

ううーって声が出た。

こんな激しいく涙が出たのは久しぶりだった。

でも、止められなかった。




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