極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
11、理性のタガが外れるー健斗side
「一時間経ったね。本当に救助来るのかな?私達忘れられてない?」

柚月は腕時計にチラリと目を向け、不安を口にした。

もう何度時計を見ただろう。

消防と電話が繋がったが、まだ助けは来ない。

その間、高野や牧とも連絡を取ったし、こちらがやれる手は全て打った。

長時間閉じ込められて焦りを感じないと言えば嘘になるが、いずれ助けは来るはず。

「大丈夫だ。他のエレベーターも止まってて時間がかかっているんだ、きっと」

柚月を勇気づけると、彼女はじっと俺を見た。

「なんでそんな平常心でいられるの?」

「大事な女の前で狼狽えてたらみっともないだろ?」

少しは場の空気を変えようとウィンクして見せたら、彼女は溜め息交じりに言った。

「あんたって……この状況でもそんなこと言えるんだから凄いわね」
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