極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
家主はいないし、部屋が広過ぎてどこにいたらいいのかわからない。

当然のことながら食事も寝るのもひとり。

あいつとの他愛もないお喋りもない。

ひとり暮らしをしていた時よりも孤独を感じた。

前園がいないだけで、こんなに寂しいなんて思わなかったな。

いつの間にかあいつのいる生活にすっかり慣れっこになっていた。

「柚月先輩、じっとスマホ見てどうしたんですか?ひょっとして、前園さんからメールでも届きました?」

美希ちゃんはニヤニヤしている。

「まあね」

苦笑いしながら答えたら、向かい側の席にいる彼女は身を乗り出して私のスマホを見た。

「あ~、写真も添付されてる。相変わらず、前園さん、いい男ですね。牧が可哀想になってくる。ん?白石さんも同行してるんだ?」

「なんかそうみたいだね」

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