極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
【番外編】私の愛する時間
「え?ここが健斗の実家なの?なんだかお城みたいだよ」
目の前にある西洋風のお屋敷を見て、目をパチクリさせる私。
「そんなたいそうなものじゃない」
私の顔を見て健斗は謙遜するが、思わず言い返してしまった。
「いや、たいそうなものだよ!」
九月下旬の土曜日、彼の実家に連れて来られたのだが、個人の家にしてはあまりに大き過ぎてあっと驚いた。
二メートル以上ありそうな高い塀。
林のような広い庭に、うちの実家の五倍はありそうな白亜の洋館。
世田谷にこんな広大な敷地持ってるなんて、どんだけ金持ちなの!
さすが前園製薬の社長の家というべきか。
「どうしよう〜。ただでさえ健斗のご両親に会うのにドキドキしてるのに、余計に緊張してきた」
心臓がバクバクいっている。
出来れば、このまま手土産だけ渡して帰りたい。
今の気持ちを正直に伝えたら、健斗は私の手を握って来た。
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