極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
豪華な食事を楽しみ、気づけば夜十時の閉店時間。

なんだか身体がフワフワしている感じがする。

調子に乗ってワイン飲みすぎたかな?

ワインを飲むのは好きだけど、いつも二杯が限度だ。

今日はシャンパン合わせたら四杯飲んだよう……な。

ダメだ。

あまりよく思い出せない。

会がお開きになって化粧室に行くが、足元がふらついた。

気をつけて歩かなきゃって頭では思っていても、身体がいうことを聞いてくれない。

化粧室を出ると、前園が壁に寄りかかりながら私を待っていた。

周りに他のメンツがいないということは、もう先に帰ったのだろう。

「お前足元危ないぞ」

怖い顔でこいつに注意されたが、ハハッと笑い飛ばした。

「大丈夫、大丈夫。頭はクリアだから」

噛み合っているようで噛み合っていない会話。
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